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目的
このマニュアルは、YouTubeチャンネル運営事業部の全メンバーがYouTubeアナリティクスの利用方法を学び、チャンネルの成長を促進することを目的としています。YouTubeアナリティクスを活用し、ユーザーニーズに基づいた動画作成につなげることで、YouTubeチャンネルの価値を高めることを目指します。
禁止事項
- YouTubeアナリティクスから得られる情報は各チャンネルの資産的情報であり、外部に流出させたり、指定されたクライアント以外に提示することは厳禁です。
- 会社が指定している以外のシステムやソフトウェアを使用してデータを独自に管理する行為も禁止されています。
前提条件
- YouTubeヘルプ( YouTube アナリティクスの利用を開始する )のを事前に確認していることが前提です。
説明
このセクションでは、動画投稿後にチェックすべきアナリティクス項目と、再生数が伸び悩んだ際のYouTubeチャンネル成長戦略を解説します。
1.動画公開後に見る項目
まずは、動画公開直後に見るべき項目から紹介します。
リアルタイム分析を見る
過去 48 時間または 60 分間のパフォーマンスです。
▼ 動画ごとのリアルタイム視聴数(過去60分)
サムネイルとタイトルの変更が視聴数にどのように影響したかをリアルタイムで確認します。動画ごと、またチャンネル全体のリアルタイム視聴数を両方チェックしましょう。
前日の60分間のデータと比較し、「本当に視聴数が伸びているのか?」(山の大きさで判断)を検証し、伸びている、または伸びていない原因を探ります。
※「山」とは、YouTubeのリアルタイム分析で表示される棒グラフの高さを指し、これは視聴回数の多さを示します。サムネイルやタイトルを変更した動画の「山」の大きさを、変更前と比較します。
もし変更後の「山」が変更前より大きい場合、それは視聴者の関心が高まっていることを示します。
逆に「山」が変更前より小さい場合は、視聴者の関心が薄れている可能性があります。
サムネイルを比較し、より多く視聴されているものを使ってさらに検証を進めます。
(関連ナレッジ:【MAN14】YouTubeサムネイル・タイトルABテストマニュアル)
▼ チャンネルごとのリアルタイム視聴数(過去48時間)
視聴回数(過去 48 時間)では、48時間以内に視聴された動画が再生回数順で表示されます。
チャンネルに30本以上の動画が公開されている状態で、公開から2週間が経過している動画が上位10位以内に入っていればマークしておきましょう。
横展開して新企画を考えるべきです。
(関連ナレッジ:【MAN05】YouTubeチャンネル運営のための要因分析方法マニュアル)
※ YouTubeヘルプ 関連記事:チャンネル パフォーマンスの概要を把握する
最新の動画のパフォーマンスを見る
ダッシュボードを開くと、最新に公開した動画についてのYouTubeからのコメントと、過去10動画を比較した順位が記載されています。
ダッシュボードの順位は常に2位以内を目指します。
当日のランキングが2位以内であっても、3位の動画と再生数の差がほぼない場合は要注意です。
順位が上がらない時はサムネイルを変更します。
ダッシュボードのランキングが2位以下の場合は、【MAN14】YouTubeサムネイル・タイトルABテストマニュアル)に沿って対応してください。
※ YouTubeヘルプ 関連記事:YouTube Studio ダッシュボードを使用する
2.チャンネル分析、企画出しの際にチェックする項目
動画公開後、伸びた要因や伸びなかった要因を分析する時に、まずは下記データを見て参考にしましょう。
※ YouTubeヘルプ 関連記事:YouTube 動画のリーチについて理解する
視聴ごとに動画全体の何%が見られているかの平均値を示しています。視聴者が動画のどの部分に関心が高いのかを分析するときなどにも使いましょう。
平均再生率(視聴者維持率)が40%以上だと、視聴者の関心が高く良い動画とYouTubeから評価されやすくなります。
企業チャンネル(ハウツージャンル)では、再生率 40%以上を目指します。
40%以下の場合は構成・編集を見直し、不要な箇所をカットするなど早急に対応してください。
※ YouTubeヘルプ 関連記事:視聴者維持率を左右する重要なシーンを測定する
インプレッションのクリック率を見る
視聴者がサムネイルを見た後に動画を視聴した頻度です。一般的に、YouTubeの動画は2%から10%の範囲でクリックされます。
原則、8%以上を目指します。8%以下の場合は サムネ・タイトルを変更するなど早急に対応してください。
新しい動画やチャンネル、視聴回数が 100 回未満の動画では、その範囲がさらに広がります。動画のインプレッション数が多くなると、クリック率が低くなるのは自然なことです。インプレッションのほとんどがチャンネル ページなどから発生している動画は、クリック率がこれよりも高くなる場合があります。
最終的には、それぞれの動画のクリック率を長期的に比較し、トラフィック ソースがクリック率にどのような影響を与えるかを把握することが重要です。
※ YouTubeヘルプ 関連記事:インプレッション数とクリック率を確認する
視聴者あたりの平均視聴回数を見る
▼ 確認方法
- YouTube Studioを開く
- 「アナリティクス」をクリックする
- 「視聴者」タブをクリックする。 「詳細」をクリックする
ここで「視聴者あたりの平均視聴率」という項目が表示される。
この「視聴者あたりの平均視聴率」が1か月間で「2回」を切っている場合、視聴者がチャンネルに興味を失っている可能性があります。
視聴率が低いチャンネルはリピーター(再視聴者)が付きにくく、時間が経つにつれて視聴者数が減少する傾向があります。
視聴者が見ている他のチャンネル
この項目では、視聴者の需要と競合他チャンネルの分析を行います。
- 視聴者がよく視聴する他のチャンネルのヒット企画
- 同チャンネル演者の強み
- 予想されるベンチマークとの相違点
これらをチェックし、直近2週間で平均以上の再生回数を獲得している動画があれば、トレンド要素などのヒット要因を分析し、企画に横展開できないかを考えましょう。
視聴者が見ているもの
この項目では、視聴者の需要と競合を分析します。
以下の仮説を検討しましょう。
- 視聴者が興味を示す理由
- 視聴者が注目するキーワード
- 各動画で特に視聴率が高いシーン
動画のURLをクリックし、再生バーが表示されたらカーソルを合わせることで、特に多く視聴されているシーンを確認することができます。
アナリティクス「詳細モード」
詳細モードでのアナリティクスレポートでは、特定のデータを取得し、パフォーマンスを比較し、データをエクスポートすることが可能です。
▼ 知っておくと便利な項目
- 新しい視聴者/リピーター
- それぞれのグループに人気のある動画を確認できます。
- 登録者増加数/登録者減少数
- チャンネルの登録や解除のきっかけとなった動画を確認できます。
各項目の詳細は「YouTubeヘルプ:展開表示のアナリティクス レポートの使い方」を参照してください。
チャンネル視聴者に需要のあるキーワードや傾向を分析する
アナリティクスの詳細モードを活用すれば、チャンネル視聴者に需要のあるキーワードや傾向を分析するのにも役立ちます。
本ナレッジ、各YouTubeヘルプの参考ページ、下記の資料も参考に、アナリティクスを使いこなせるようになりましょう。