【MAN03】ボトムアップコミュニケーションマニュアル:チームメンバーからリーダーへ

目的

このマニュアルは、社内において、チームメンバーが業務上遭遇する課題や新たな提案をボトムアップ型で効率的かつ効果的に伝えるためのボトムアップコミュニケーション手法を確立することを目的としています。

 

禁止事項

  • 指定されたボトムアップコミュニケーションのフォーマットを無視すること
  • 根拠となるデータや情報の提供を怠ること
  • 不明瞭な表現を使用し、誤解を招く可能性がある行為

 

前提条件

  • 社内のコミュニケーションツールへのアクセス権
  • データ収集及び分析能力
  • 基本的なビジネスコミュニケーションスキル

 

必要なリソースとツール

  • 社内コミュニケーションプラットフォーム(メール、チャットアプリなど)
  • データ分析ソフトウェア(Excel, Google Sheets等)

 

完了要件

リーダーが提供された情報を元に、問題の理解、評価、そして必要なアクションを決定できる状態になること。

 

手順

  1. この文章を、何のために書くのか? – 提案の目的や動機を明確にします。
  2. 誰が読むの? – 提案が意図する主な受取人を特定します。
  3. 今日相談したいこと – 現時点で重点を置いて解決したい具体的な事項を述べます。
  4. 現状はこうなっています – 相談事項に関連する現在の状況や背景を説明します。
  5. 現状の課題はこれです – 直面している問題を具体的に指摘します。
  6. 解決するための施策はこれです – 問題を解決するための具体的な計画や提案を述べます。
  7. 判断してほしいこと – 施策実施後に期待される成果や効果を説明します。
  8. いつまでに返事が欲しいか – 提案に対する返答を期待する具体的な期限を設定します。

 

注意点

  • 各ステップで提供する情報は具体的かつ明確であることを心がけてください。
  • 提案の背後にあるデータや情報を用意しておき、必要に応じて参照できるようにしてください。これにより、提案の信頼性が高まります。
  • リーダーの時間を尊重し、返答期限には現実的で合理的な期間を設けること。

 

具体例

  1. この文章を、何のために書くのか? – クレーム対応の方法を相談し、解決する。
  2. 誰が読むの? – Bチーフ
  3. 今日相談したいこと – A様からのクレームに対する対応方法。
  4. 現状はこうなっています -●月●日 顧客A様から営業部宛に電話。
    購入した商品が動かなくなったとの内容。商品を送ってもらい、故障があれば返金するということで電話は終了。
    ●日に商品が到着し、確認したが、問題なく作動。念のため全部品チェックしたが異常なし。
    ●日にA様に電話し、問題なく作動した旨をお伝え。すると、商品はもういらないから返金してくれとの主張。
  5. 現状の課題はこれです – ●日に電話した際に、「故障があれば返金」と話していたが、「返金すると言っただろう」と主張されています。
    電話の録音はありません。
  6. 解決するための施策はこれです – 今回限りでと文章に残し、返金対応をしたいと思っています。
  7. 判断してほしいこと-この対応でよろしいでしょうか?
  8. いつまでに返事が欲しいか – A様が、今週中に連絡が欲しいとのこと。24日(木曜)中に部長からのお返事をいただけるとありがたいです。

 

 

完了後のステップ

  • リーダーからのフィードバックを受けた後、必要に応じて提案の修正や追加情報の提供を行います。
  • 承認された提案については、実行計画の立案と関連部門との協調を開始します。
  • 提案の実施にあたっては、定期的な進捗報告と効果検証を行い、成果と学びを共有します。